【病気】クッシング症候群について

クッシング症候群

先日、病理検査の結果が出てごんざぶろうの皮膚病の原因がわかりました。
病名:クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
謎の皮膚病に関してはクッシング症候群の影響による皮膚の石灰沈着でした。
初めて聞いた病名だったので多少の戸惑いはありましたが今までは原因がわからないまま治療をしていたので正直ほっとしています。
色々調べた結果、クッシング症候群はすぐに命に関わる病気ではないですが怖いことに合併症を引き起こし死に至るケースがあります。
ごんざぶろうはフレンチブルドッグなので好発犬種ではないですが元々皮膚病疾患などの多い犬種なので見落とすことも多いと思います。
早期発見・治療できるので、ごんざぶろうの体験を元に書いていきます。

少しづつ快方に向かっていますがまだまだ時間がかかりそうです

クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)とは

クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)は副腎という腎臓の両隣に1つずつある臓器で様々なホルモンをつくっていて、その中の一つコルチゾールというホルモンの異常分泌に伴う様々な症状がみられる状態です。
原因は大きく分けて2種あり
1.自然発生クッシング症候群
脳にある下垂体(ここでコルチゾール分泌の調整を行なっている)に腫瘍ができてしまいコルチゾールの分泌が過剰の状態になっている(下垂体腫瘍),または副腎自体が腫瘍化して大きくなってしまいコルチゾールの分泌が過剰になっている状態(副腎腫瘍)。クッシング症候群の多くが自然発生、そのほとんどが下垂体腫瘍です。
2.医原性クッシング症候群
アトピーやアレルギー症状の治療などに使用されるステロイドの薬を長期間使用または大量使用していると、体内にコルチゾールが増え過ぎてしまい急に薬を飲むことをやめたことが原因で副作用でクッシング症候群を発症している状態。

どんな症状があるのか

一般的に多い症状が
・多飲多尿
※目安は体重1kgに対し100mlなのでこの量を越えると多飲の可能性あり
・お腹が膨れてくる
・毛が抜けやすくなる
・皮膚病にかかりやすくなる(石灰沈着・色素沈着など)
・筋肉量の減少
・寝ていることが増え散歩に行きたがらない
・呼吸が荒くなる  など

ごんざぶろうは多飲多尿、皮膚病(石灰沈着)、筋肉量の減少、寝ていることが増え散歩に行きたがらないが当てはまりました。
筋肉量が減った影響なのか朝晩のごはんやおやつは普通に食べていますが体重が少しずつ減っていて皮膚がシワっぽくなり一気に老けた感じがします。

診断方法はACTH刺激試験を行いました。副腎皮質刺激ホルモンを注射し、注射前と1時間後の血液中のコルチゾールの量の変化の結果から判断します。
ごんざぶろうは注射前4.5(基準値1.0〜7.8)、注射後31.9(基準値8.0〜20.0)だったのでクッシング症候群と診断されました。

治療方法について

基本的な治療方法は3つあります。
1.投薬
副腎から出されるホルモン(コルチゾール)ホルモンの機能を抑制。下垂体腫瘍で腫瘍が小さい場合はトリロスタンやミトタンを投薬し経過を見ていきます
2.外科手術
副腎腫瘍の治療は外科手術にて腫瘍化した副腎の摘出を行います。
下垂体腫瘍の場合、世界的に見ても手術例がほとんどなく手術は現実的ではない。
3.放射線治療
放射線で腫瘍化した下垂体を放射線をあて小さくしていきます。腫瘍が小さくなれば投薬治療に移行していきます。放射線治療ができる病は全国で数カ所(1箇所説もあり)なので非常に難しい治療法です。

これらは腫瘍ができている箇所によって変わりますが一番多いのが投薬です。
ごんざぶろうは投薬治療でトリロスタンを処方されました。

次は治療開始からのことを書いていきます。
診断されて感じたのは勝手に老化やフレンチブルドッグは皮膚が弱いから仕方ない思い込んでおり本当はもっと早く気づけたのではないかということです。
私と同じようなことがないように愛犬の為に日々の行動をよく観察し「あれ?」と思うことがあれば早めに獣医さんに相談するようにして欲しいと思います。

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